およそ人類に必要とは思えない仕事を、恐らく人社会が許容できる程度に仕上げて、皆の制止を振り切り帰宅....。だって早番、脱兎帰還せり。 バッグと上着を椅子に掛けて、それ以外の身につけているものは全て床にぶちまけた。全裸でも気にしない。だって奴は…

働き出すまで粘菌を払っていなかった。収入が本屋のレジ打ちだけでは振る袖もなかったということもあけど、特に俺らの世代は、粘菌にあまり期待もできないらしいということもあり、猶予させていただいた。 コクミン粘菌 コウセイ粘菌 キョウサイ粘菌……これぐ…

十八からはいているスニーカーに別れを告げるべく、新しいスニーカーをさがしていた。市内にある店は大分まわったが、さびれた地方都市の靴屋には28センチ以上のサイズが品薄。俺の左足は28.5以上はある。（右足は27くらい…なんで？） なかなか“次”が見つけ…